伝えることの難しさ

伝えるという事はとても難しいですね

”正確に”伝わることが前提ですしそうでなければ意味がないですし、専門家として最低限持っておきたいスキルだと思います

 

その昔、たしか僕がまだ小学生くらいの頃でしょうか

レクレーションの時間か何かで伝言ゲームをやったことがあります

これ、少ない人数ならかなり正確に伝わっていくんですが、人数が増えれば増えるほど正確に伝えるという事は至難の業でした

 

巡り巡って聞く噂話なんかもかなり着色されて全く違う話に生まれ変わっているなんてこともありますね

 

話は元に戻りまして、この伝えるということは行政書士の仕事の中でかなり重要なものだと思っています

なのでできる限り重要なことは見える化して情報を共有しているのですが、それでもうまく伝わらないときは伝わらないものです

今回はちょっと自分の伝えるという力を過信していたようで、結果が伴わず自信喪失です

 

そうそう前職の製造業だったころに、上司に言われたことを思い出しました

あの時は、新人さんに手順を指導をする役を仰せつかり、自分の中では一生懸命教えているつもりでした

そんな新人さんが組み立てた製品の外観は僕が組み立てたものと変わらず、短時間でここまでできるようになってくれたことに嬉しく思っていました

しかし、それをいざ検査に回すと、不良品として戻ってきてしまったんです

分解して確認すると・・・部品が一つ逆向きに取り付けられていました

う~ん・・・ここは何回も説明したんだけどなあ・・・

 

そんなこんなでまたイチから説明し直したんですが、終業時間が来てしまい断念

その時の流れを上司に報告しましたが、そこで上司に「教える(伝える)という事は相手が真に理解して初めて教えた(伝えた)ことになる」と言われました

確かにそうですね

相手が理解してくれるまで根気よく説明しなければ僕は使命を果たしたことにはなりませんよね

よくよくそこで思い起こせば説明の仕方も一方通行だったように思えます

僕一人しゃべっていましたがきちんと聞いてくれているし、ということは理解してくれているだろうと勝手に思い込んで次に進めていました

 

それからというもの教えることについて少しですが相手の様子を見たり意見を聞いたりしてみるようになりました

そうすると、案外、独自の思考に引っ張られていたり、過去の経験を引きずっていたりと理解につながらない根本になっているところが見えてきました

こうなればこっちのものです

その後すぐさま完璧に覚えていただく事ができました

 

こうした経験をやっぱりきちんと活かさないとだめですよね

別に仕事のやり方をお客様に一から十までお伝えするわけではないのですから、重要な部分を的を絞って確実にお伝えする、ただそれだけのことです

最近この辺についてはうまくできているものと思っていたんですがね

世の中そんなに甘くないです

でも、そこに気が付いてまた自分の進むべき方向に進み直すことができたんですからよかったです

 

これからもお客様にとって一番のサービスをご提供できるように頑張ります!!

 

ではまた・・・